ワークショップ「衣～葛布織ワークショップwith薬膳 in熊野蘇和家」

安全な衣服を身につけたい、未来を担う子供たちに日本の染織の文化とともに安全を継承したい…そんな思いで「大井川葛布」の村井龍彦さんの葛布織のワークショップに参加しご縁をいただきました。

「衣～葛布織ワークショップwith薬膳 in熊野蘇和家」では、錦織法子・錦織野乃子がご案内し、薬膳のご用意とミニ講座を内藤麻衣子がお送りいたします。

---

「食や住まいの安全性を意識するように、葛布を通して衣類の安全性も伝えたい」と語る村井さんの葛布作りは、梅雨明けの葛の採取から始まります。
　　よい糸が採れそうな葛の蔓を見極めて刈り取り、煮て、発酵させる。
　　これを清流で洗い、繊維を取り出し、天日に晒す。
　　乾いたら繊維を績（う）んで葛糸にする。
　　葛布には、撚りをかけない葛糸をヨコ糸に使うため、平たい葛糸に光が反射し美しい光沢が生まれる。
　　織り上がった葛布は天然染料で染める。

大変な手間と時間がかかりますが、この過程が豊かな時間であり、自然素材と豊かな営みから生まれる織物が葛布です。衣の安全、人の健康、環境など、多くの社会問題の解決策にもつながるその活動に感銘を受け、とてつもないエネルギーを持つ葛のいのちと、織り手である私たちのいのちも共に織りこむ葛布織のことを一人でも多くの方に知っていただきたいと思いました。

手仕事に癒されるだけでなく、身体が整っていく体験もしてほしいとの思いから、このワークショップでは、食事にもこだわりました。3日間のすべての食事を内藤麻衣子さんにお願いし「家庭薬膳」を提供いたします。

薬膳と聞くと、薬っぽく高級食材を使う敷居の高いものというイメージを抱く方が多いようですが、実はもっと身近でもっと気軽なものです。
スーパーなどで手に入る食材の性質を知り、その性質を、不調を改善する「薬」として用いることで、毎日の食事が季節や体調に応じた薬膳となることを、多くの人に伝え続けている麻衣子さんのミニ薬膳講座もあります。早朝にあやこさんの太極拳指導も受けられるかもしれません。

今回の会場である築100年の古民家、衣の安全・文化の継承と向きあう葛布織という手仕事、心身の不調を改善する薬膳、太極拳と、衣食住にこだわり心身が整う機会となることを願い企画したワークショップです。

皆様のご参加を心からお待ちしています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

---

～概要～

持ち物

＊葛刈り取り

　軍手、剪定鋏

　長袖、長ズボン、帽子、長靴。黒っぽい服装は避けてください

　日焼け止め、虫よけスプレー。虫刺され痒み止めなど、必要に応じてご用意ください。

　水分補給の容器（ペットボトル・水筒など）。お水・お茶はご用意できます

＊葛洗い（川に入ります）

　短パン、もしくは水着、ゴム草履、帽子

＊葛織

　握りはさみ、老眼鏡　など

＊その他

　保険証、持病の薬など。アレルギーなどある方はお知らせください。

＊宿泊の方へ

　パジャマ、洗面用具（せっけん、シャンプー、ドライヤーなどは用意があります）