葛布織体験会 ―葛布織ワークショップ説明会―

「来年から葛布織ワークショップを熊野校で開催することにしました。

 今回はその説明会として村井龍彦さんに葛布にまつわる興味深いお話をしていただく機会を設けました」

葛布とは(リンク)

葛布作りは梅雨明けの葛の採取から始まります。
よい糸が採れそうなものを見極めて刈り取り、煮て、発酵させる。
これを清流で洗い、繊維を取り出し、天日に晒す。乾いたら結んで葛糸にする。
葛布には、撚りをかけない葛糸をヨコ糸に使うため、平たい葛糸に光が反射し美しい光沢が生まれる。
織り上がった葛布は天然染料で染める。

大変な手間と時間がかかりますがこの過程が豊かな時間であり、自然素材と豊かな営みから生まれる織物が葛布です。

衣の安全、人の健康、環境など、多くの社会問題に通じる活動に感銘を受け、とてつもないエネルギーを持つ葛のいのちと、織り手である私たちのいのちも共に織りこむ葛布織のことを一人でも多くの方に知っていただくために―

葛布織体験会 
―令和5年葛布織ワークショップ説明会―

日時:令和4年8月20日 13時〜17時
場所:人といのちの自然学校セミナールーム
参加費:4000円

くわしくはこちら(フェイスブックの説明ページ)

大井川葛布

【村井龍彦プロフィール】

日本三大原始布の一つである葛布の織元「大井川葛布」の親方。
遠州静岡に流れる大井川のほとり・金谷の葛布屋に生まれ、先代から受け継いだ技と伝統を大切に守り続ける。
「古代織産地連絡会」の事務局長でもあり、北は北海道のアットゥシ、新潟・山形のシナ布、南は沖縄の芭蕉布や宮古上布まで日本の自然布の産地をまとめ、産地見学ツアーや展示会、染織展示会情報サイトの運営などを通して広く情報を発信している。
江戸時代の葛布の復元や葛布の研究者としても知られる。
毎年夏に葛のワークショップを行うほか、染織教室も主宰。
葛布や自然布、染め織りの世界のすばらしさを後世に伝えるために、全国各地を飛びまわっている。